女性起業家さんのサポート「美育学園」さんにインタビュー

美育学園の理事長兼校長をされている渡邉雅弘 (わたなべ まさひろ)さんに
インタビュー
させていただきました。

アメリカのボストンで人材教育に関わったことが
美育学園を立ち上げるきっかけとなったというお話や、
趣味として楽しまれている「生け花」のことなど、
多岐にわたってお話をうかがいました。
        
       (インタビュー・構成・文 ボッティング大田朋子)

―渡邉さんは美育学園を運営されるかたわら、
30年以上にもわたってIT企業のシステムエンジニアとしてもご活躍されていますよね。
まずシステムエンジニアとしてのキャリアについて少し教えていただけますか?

(渡邉雅弘さん、以下敬称略)ご明察の通りIT関連企業でシステム開発をしています。
金融や公共機関などのシステム開発に関わってすでに30年以上経ちます。
年間で1億円を超えるプロジェクトのマネージメントも多数経験してきましたよ。

―IT分野の枠を超えて、女性起業を支援する「美育学園」を立ち上げたきっかけや
いきさつについてお聞きしたいです。

(渡邉)2006年からアメリカのボストンに本社のあるグローバル企業の新人研修や
プロスポーツのマネージメントに関わっていたのですが、
そのときの経験が「日本人女性はGlobalバリューが世界一と考えており、
その方々の夢をサポートしたい」と考えるきっかけにつながりました。

グローバルな環境でチームリーダーをしていましたが、
一言で表すと有能な人材を採用して育成することに面白さを見出しました。
そうしてプライベートでも異業種交流会やイベントを企画するようになったのですが、
結果多くの方に喜んでいただき、そうこうしていくうちに色々な業界の起業家さんから
ビジネスの企画やイベントなどの相談をお受けすることが増えたんです。

そうして2009年3月に「MW GLOBAL 合同会社」を設立しました。
MW GLOBAL 合同会社はビジネスマッチングを得意としており、
通常のビジネス交流会とは違う、
密で現実的なジョイントビジネスを実現できる場所を提供しております。

その後「将来性のある女性を育てて、世の中に輩出したい」といった
グローバル企業勤務時代のビジョンを実現すべく2013年に「美育学園」を立ち上げました。

―美育学園の活動内容について教えてください。

(渡邉)美育学園が得意としていることは「ビジネスマッチング」です。
起業家同士がマッチングすることにより、化学反応を起こす事があるため、
新たなビジネスモデルの創造を実現できる機会を提供しています。

通常のビジネス交流会とは違って、
両者にプラスが大きいジョイントビジネス機会を提案したり、
クオリティーの高い人材を紹介できていると自負していますが、
これはわたし自らが所属する起業家と会って直接スカウトをしているからだと思います。

―美育学園の運営を通して将来性のある女性起業家へ
ビジネスマッチングのサービスを提供するかたわら、
グローバルで活躍できる人材を育てる「The Internationale kawaii academy」

もマネージメントされていますね。

(渡邉)「女性起業家の育成を支援したい」というのは
わたしの事業の一貫した思いで、
「The Internationale kawaii academy」でも女性起業家さんの商品や
コンテンツをプロモーションしたり、
セミナーなどの営業代行や海外セールスのお手伝いをしています。

ボストンやパリ、セブ島など世界各国で活躍するメンバーとの
ネットワークを構築してきましたが、
今後も世界各国でメンバーを増やして
クオリティー高いメンバーが集まるコミィニティーを作り続けていきたいです。

また「The Internationale kawaii academy」では
イギリスやカナダ在住ライターによる海外コラムも発信しています。

これはもし現在置かれている状況で
「閉塞感」や「やりにくさ」を感じている女性がいるとしたら、
違う世界を知ることでバランスをもった見方ができる
きっかけにして欲しいとの気持ちで発信しています。

閉塞感を感じている女性ほど一度きっかけさえつかめば
より輝いていく例を身近で見てきた経験から、
海外で起こっていることを現在形で伝え、
違う世界を知ることで悩んでいる人に対して
次のステップを踏み出すきっかけを作ってほしいといった希望も込めています。

―ITを熟知されている渡邊さんだからこそ感じている現在
女性起業家を取り巻く状況はいかがですか?

(渡邉)事業を立ち上げる際にはお金、リソース、法制度といった問題が出てきますが、
インターネットやテクノロジーが発展している今は
「悩み」を解決するのが一昔前ほど難しくありません。

それこそネットを使えばスキルを売り買いできますし、
交渉にも今は必ずしも行く必要がなくコストを押さえられます。

レッスンやコンサルも遠隔地からでもできますし、
道具を使いこなせばバーチャルとリアルの区別を薄くして
ビジネスをグローバルに展開しやすい世の中です。

起業のハードルは一昔前に比べると下がっていますし、
反対に挑戦できるフィールドやマーケットは広くなっています。

同時に既成観念に縛られない女性が持つ柔軟さや思い切りの良さは
今の時代こそキャリアを充実させやすい時代だと感じています。

―渡邉さんは一葉式にて「生け花」を学ばれているとお聞きし
個人的にとても興味深く思いました。
よろしければ生け花との出会いや思いを教えてください。

(渡邉)生け花は今から10年以上前、起業する前に趣味で始めました。
きっかけはニューヨーク生まれの友人が生け花をしていて個展を見に行ったことです。

そのときは海外の女性が日本の伝統文化を習っている点に興味を持って
訪れただけだったのですが、
そこで恩師の井上先生と出会ったことがわたしの生け花人生の起点になりました。

井上先生は生け花を論理的に説明してくださったので
合理的な見方を得手とする私には非常に入りやすかったです。

何より井上先生の考え方や人としての生き方が素晴らしく、
先生に会いにいくうちに生け花を習うようになりました。

わたしが慕っている「一葉式」という生け花での特徴は、「自由花」と言われて、
植物であればどの材料を使ってもよいスタイルです。
素材もアレンジも無限で、
それこそ私が事業を通して実現しているグローバルマインドと重なると思いました。

わたしは仕事でコンピュータープログラムを作っていますが、
生け花をしているときの花の配置や角度、
長さなどを調整しながら空間認識を作っていく視点が
ITの業務では未体験であるため、より強く興味を持ちました。
とにかく発見が多いし奥が深い世界です。

先ほど「The Internationale kawaii academy」のビジョンのなかで、
海外の生の情報を発信することでそれを読む誰かの次のステップにつながったり、
閉塞感を感じている人への
メンタルケアにつながってほしいとの思いがあると話をしましたが、
生け花といった東洋文化に触れることは
現代に生きるわたしたちにとってまさに「心のケア」につながる芸術だと思うんです。

効率に身を置くわたしたちが学ぶべきことが生け花にはたくさんある気がします。
花を生けているとその時の自分の内面性が表れますし、
花を生けることはコミュニケーションだとも気がつきました。


-美育学園の活動や生け花などに関して今後の夢を教えてください。

(渡邉)kawaii academyの活動でいうと、
わたしを通さなくてもメンバー同士のつながりを強めて
どんどんコラボを実現してくれたらいいなあと夢を膨らませています。
メンバーの国もアメリカを始めとしてもっと広げていきたいです。

生け花ではいずれは指導者として海外、特に思い入れのあるアメリカ、ボストンで
生け花のスクールを立ち上げたいです。

実は生け花にハマるにつれ「教える側になりたい」と思いが募って
すでに師範の資格を得るためのレッスンは終了したんですよ!

特に昨今は海外の人たちの日本文化に対しての熱心さを目の前にすることが多くて、
その分野こそがわたしが貢献できるフィールドかと感じています。

美育学園の理事長兼校長 渡邉雅弘 (わたなべ まさひろ)さんブログ

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